札幌・すすきの交差点の新しい顔として「セブン―イレブン」が8月31日に開店した。長くすすきのの顔だった「ロッテリア札幌すすきの店」の後継テナントとなるもので、ファストフードからコンビニエンスストアへ、時代の流れに沿ってマチの“顔”が変わった。
(写真は、閉店前の「ロッテリア札幌すすきの店」と8月31日にオープンした「セブン―イレブンすすきの交番前店」)
「ロッテリア札幌すすきの店」は、すすきの交差点南東側の南4西3にある第2グリーンビル1階で33年間に亘って営業してきた。33年前と言えば1980年代半ばで、すすきのにバブルの波が押し寄せてきたころ。キャバレーエンペラー(跡地はメルキュールホテル札幌に)や百貨店のヨークマツザカヤ(現ススキノラフィラ)をはじめマチ全体に活気が溢れていた時代。しかしその時代も10年と続かず90年代半ば以降に本格化してきたバブル崩壊によってすすきのは激変の時代を迎える。
社用族が減り、続く官官接待問題、リーマンショックですすきのは斜陽の時代へ。長いトンネルを抜けてようやく活気が戻ってきたのはつい数年前。インバウンドがひとつのきっかけになった。
そんなすすきのの移ろいゆく姿を見てきた「ロッテリア札幌すすきの店」が看板を外したのは6月25日だった。それからおよそ2ヵ月、「セブン―イレブンすすきの交番前店」として新たな時代を歩んでいくことになった。店は時代を彩り、時代は店の淘汰を促す。セブン―イレブンはすすきので、どんな歴史を刻んでいくのだろう。