GMS(総合スーパー)など流通業界の値下げ合戦が過熱してきた。イオン(本社・千葉市美浜区)の値下げに続いて西友(本社・東京都北区)も食品・日用品約500品目を6~10%値下げ、買い物客の根強い節約志向に対応する。(写真は、西友旭ヶ丘店、営業を続けながら改装工事を行っており秋には新装オープンを迎える)
西友は全国339店舗とSEIYUドットコムで大規模プライスキャンペーンを8月29日から始めた。6ヵ月以上値上げせずに低価格で販売する『プライスロック』に食品・日用品約400品目を追加。そのうち約150品目は値下げして販売を始めた。例えば、昭和の『キャノーラサラダ油1000g』は218円から195円(いずれも税抜き)に10・6%値下げしている。プライスロックを導入した2015年3月から今回の品目を加えたロック商品は2100品目になった。
また、需要の高まる時期に値下げする『チャレンジプライス』に約600品目を新規に加え、そのうちの300品目以上で値下げした。グリコの『アーモンドクラッシュポッキー』は148円から128円(同)に13・5%の値下げになっている。
流通界ではイオングループが8月25日からプライベートブランド『トップバリュ』商品101品目を2~25%値下げしており、節約志向に対応した消費喚起策が過熱してきた。9月以降、不透明な消費者心理に対応して流通各社は販売価格に敏感にならざるを得なくなってきた。