昨年8月末にコンビニエンスストア「スパー」から「ハマナスクラブ」に転換していた「北11条店」が6月下旬に閉店した。「ハマナスクラブ」のようなボランタリーチェーン(VC)のコンビニエンスストア(CVS)は曲がり角にきていることを示しているようだ。(写真は、閉店したハマナスクラブ北11条店)
CVSの経営形態は、本部の経営指導や商品供給を受けロイヤルティー(加盟料)を払うフランチャイズチェーン(FC)が一般的。VCは商品供給を受けるもののロイヤルティーは低くオーナーの経営裁量が大きいのが特徴。オランダに本部があるインタースパーのライセンス供与を受け、国内で唯一「スパー」の店舗が残っていたのが北海道だった。その北海道から「スパー」の灯が消えたのは昨年8月。
インタースパーからライセンス供与を受けていたセコマ系の北海道スパーが契約を終了したためで、セコマ系のセイコーフレッシュフーズが本部を継承、店舗名を「ハマナスクラブ」に変更してVCを継続する体制に変わった。
札幌市内とその近郊、道東などに約50店舗あった「スパー」は加盟店オーナーが継続を求める店舗について順次「ハマナスクラブ」の看板に掛け替え、昨秋には転換が終了した。
しかし、転換から1年を経たずして閉店したのが「北11条店」(札幌市東区北11条東12丁目)。ハマナスクラブを買い物客に浸透させるスタートダッシュ期の閉店となった。近くにはFCチェーンの「セブン―イレブン札幌北12条東店」がある。
閉店した「ハマナスクラブ北11条店」があったのは道道273号線沿いで道内最大の山門がある大覚寺の近く。なお、道道273号線の花畔札幌線は、明治期の主要道路のひとつで北海道では珍しく市街地を斜めに走っているのが特徴。