道内上場SM3社の10月は「寒さ」と「日ハム優勝」でプラス

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 道内に本社を置く上場食品スーパー(SM=スーパーマーケット)3社の10月の月次業績が出揃った。今年の10月は昨年より日曜日が1回多いことや寒波の到来、さらに北海道日本ハムファイターズの優勝もあったためアークス(本社・札幌市中央区)、マックスバリュ北海道(同・同)、北雄ラッキー(同・同)の既存店はいずれも3~4%の伸びを確保した。IMG_8004(写真は、アークスグループ、ラルズのビッグハウス恵庭店)

 アークスの売上高は、全店ベースが前年同月比103・6%、既存店ベースは同102・1%になった。全店ベースの伸び率としては今年4月の103・3%に次ぐ高い伸びだった。既存店も同様、今年4月の102・0%以来の伸びを確保した。
 客数は、全店ベースが同101・6%、既存店ベースが同100・2%で、やはり今年4月の全店101・5%、既存店100・1%に次ぐ伸びになっている。
 客単価は、全店ベース、既存店ベースともに同101・9%だった。総店舗数は、339店舗。
 
 マックスバリュ北海道の売上高は、全店ベースが同104・9%、既存店ベースは同104・8%に落ち着いた。昨年9月に承継したダイエーの旧グルメシティ店舗や昨年10月に承継したいちまる店舗の合計20店舗は1年経過しているが、旧グルメシティ店舗は二ケタ増を継続、いちまる店舗も110%台後半の伸びを確保した。昨年10月のいちまる店舗売上高は、前年同月比20%減近くまで落ち込んでいたため、今年の伸びでようやくゼロベース、スタート地点に戻った。
 
 北雄ラッキーの売上高は、全店ベースが同100・5%、既存店ベースは同102・9%だった。全店ベースは閉店3店舗と新店1店舗を含めた売上げを前年同月と比較しているため既存店より伸びは低くなるが、100%を超えており閉店による減収分をカバーしている。
 客数は既存店が同101・1%、客単価は既存店で同101・8%だった。「10月の後半は寒さが厳しかったため、食品の季節商品の売れ行きが良かった。衣料も前年を大きく上回って好調だった」(広報)としている。

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