14日午前10時前、札幌・清田区清田に「ユニクロ」と「GU」の関東以北最大級路面店がオープンした。店舗のある羊ヶ丘通は、朝から美しが丘方面に向かう車線が込み合い、店舗近くでは3車線のうち一番左の車線は新店舗の駐車場に入る車で身動きが取れないほどになった。「ユニクロ」の減益決算が出た翌日のオープン、逆風を感じさせない活気に溢れていた。DSCN6269(写真は、オープンしたユニクロ・GUの一体型店舗「札幌清田店」)

 札幌ドームと羊ヶ丘展望台がある羊ヶ丘を札幌中心部から北広島方向に向かう羊ヶ丘通。片側3車線の道路は、普段から交通量が多いことで知られる。注目の新店舗がオープンする午前10時近くになると清田付近の羊ヶ丘通は渋滞が目立つようになった。このため予定より早く駐車場を開放。9時45分に両店舗がオープンすると250台収容の駐車所は瞬く間に満車になった。1時間近くたっても駐車場に並ぶ車は途切れず、オープンの熱気と喧騒はあたり一帯に溢れた。
 
 ユニクロ札幌清田店とGU札幌清田店が一体になった店舗の売場面積は約908坪。関東以北の路面店としては最大級だという。ユニクロは札幌市内11店舗目、GUは市内4店舗で営業しているが、2ブランドがひとつの路面店として開業するのは初となる。
 
 札幌清田店オープンの前日に発表されたユニクロとGUの親会社にあたる持ち株会社、ファーストリテイリング(本社・山口市、東京本部・東京都港区)の2016年8月期決算は、ユニクロよりも商品価格が安いGUは前期より売上高32・7%増、営業利益も34・8%増と好調だったものの、ユニクロの国内商品値上げによる来店客減少から全体では営業利益が22・6%減少して1272億円、最終利益も56・3%と半減して480億円という結果だった。
 
 なかなかデフレ意識が抜けない消費者心理が渦巻く中で、「不振」ユニクロ、「好調」GUという図式は北海道でも同様。初の一体型店舗の試みが、同社の収益戦略にどんな影響を与えるのか。その実験店舗になりそうだ。


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