ドラッグストアで道内に本拠を置くツルハホールディングス(HD、本社・札幌市東区)とサッポロドラッグストアー(同・同市北区)の7月度(6月16日~7月15日)月次営業速報が出揃った。既存店伸び率はツルハHDが0・8%、サッポロドラッグストアーは3・8%だった。(踏ん張るサッポロドラッグストアーの既存店舗=写真)
ツルハHDの全店売上高は、対前年同月比で19・1%の大幅増。期中の新店は、北海道の「北18条東店」(札幌市東区)、「帯広東9条店」(帯広市)、「洞爺湖温泉店」(虻田郡洞爺湖町)の3店を含む全国8店舗で、閉店は東京都江東区と千葉県鎌ケ谷市の2店舗。6月度は純増10店舗で全店売上高は19・6%増だったが、7月度は純増6店舗で19%増を維持した。
既存店売上高は、前年同月比0・8%で6月度の0・6%とほぼ同じだった。前期の既存店伸び率よりもかなりの低空飛行を続けている。
客数は、全店が16・8%増と2ヵ月連続の16%台の伸び率だったが、既存店は0・9%減で2ヵ月連続で前年を割った。客単価は、全店が1・9%増、既存店は1・7%増。
ツルハHDの既存店状況で注目すべきは、大阪市中央区。7月度の既存3店舗実績は前年より30・7%減。大阪中央区のツルハ店舗は、中国の爆買いゴールデンルートの象徴店舗だっただけに、6月度の53%強の減少に続き、中国爆買いは急速に萎んでいることがわかる。
サッポロドラッグストアーの全店売上高は、前年同月比12・1%増、既存店売上高は同3・8%増。全店伸び率は鈍化しているが二ケタ増を維持、既存店も4~6月の勢いはないものの依然として4%近い伸びを示している。同社の全店と既存店がダブルで前年同月を超えたのは、7月度で15ヵ月連続。また、全店ベース売上高も15ヵ月連続でが二ケタ増を続けている。