店舗のオーナーに経営の主導権があるボランタリーのコンビニエンスストア(CVS)チェーン「北海道スパー」が8月末で営業を終了、「ハマナスクラブ」に移行するが、その転換1号店が札幌市北区にお目見えした。ピンクのカラーにハマナスのデザイン。柔らく温かい印象のあるコーポレートカラーの店舗になっている。(写真は、ハマナスクラブに転換したスパー拓北店)
「スパー」は、オランダに本部があるインタースパーのボランタリーCVSチェーン。コンビニで一般的なフランチャイズ方式とは違い、ストア名称は同じでも店舗オーナーの経営自由度が高いのが特徴。1970年代には、全国で3000店舗のスパーがあったが、国内コンビニチェーンの台頭で本州のスパーは姿を消し、唯一北海道だけで展開されていた。
「北海道スパー」の地区本部の役割を果たしてきたのがセイコーマートの関連会社、北海道スパーだったが、同社は8月末の契約更改にあたりオランダのインタースパーとの契約を終了。これでスパーの灯は日本から消える。
現在、スパーは道内に約70店舗あるため、契約終了に伴う受け皿としてセコマ(本社・札幌市中央区)の関連会社セイコーフレッシュフーズ(本社・札幌市白石区)が新たに「ハマナスクラブ」の店舗名でボランタリーチェーンを展開、店舗オーナーの加盟を募っていくことにした。
その転換第1号になったのが、「ハマナスクラブ拓北店」(拓北3条2丁目7―3)。8月末まではスパーの機能を持っているため、セイコーマートのクラブカードが利用できるが、9月からは利用できなくなる。
「スパー」は、札幌市内とその近郊、道東などに店舗がある。今後、順次「ハマナスクラブ」への転換が進むことになる。