サッポロドラッグストアー(本社・札幌市北区)の子会社で北海道共通ポイントカード「EZOCA」(エゾカ)を運営するリージョナルマーケティング(同・同)は、地域密着クラウドファンディングの運営会社、アクトナウ(同・同市中央区)と資金調達支援の連携協定を締結したと10日発表した。EZOCAのポイントをクラウドファンディングに利用できるようになり、手軽にプロジェクトを応援できるようになる。(ノルベサ1階のミライストカフェで記者発表した後のフォトセッションで。右から富山浩樹氏、クリプトン・フューチャー・メディア代表取締役の伊藤博之、杉山央氏=サッポロドラッグストアー提供)
リージョナルマーケティングは、サッポロドラッグストアーとブルーチップ(本社・東京都中央区)の共同出資会社として2013年8月に資本金1億1000万円で設立された。地域共通ポイントカード「EZOCA」の運営や媒体発行、地域コミュニティの運営、支援などを行っている。代表取締役は、富山浩樹サッポロドラッグストアー社長が兼務している。
アクトナウは、クリプトン・フューチャー・メディア(本社・札幌市中央区)と杉山央弁護士による共同出資会社で14年10月に資本金1000万円設立。地域密着のクラウドファンディング運営会社として15年4月から運営を開始、5月時点では80件のプロジェクトについてのネット資金調達を仲介している。代表取締役は杉山氏。
両社ともに地域活性化や道民参加型コミュニティ構築を理念としていることから、地域の若者やグループが地域貢献事業、地方創生事業など共感を呼ぶ事業を始める際に手軽に支援できるプラットフォームづくりをしようと資金調達支援で連携することにした。
具体的には、アクトナウがサイトで募集しているプロジェクトの支援にEZOCAのポイントが100ポイント(100円分)単位で利用できる。また、支援すると100円につき1ポイント(1円分)のポイントが付く。支援者に貯まったEZOCAポイントは通常通り提携店舗で利用できる。なお、4月4日現在のEZOCA加盟店は79社、550店舗で会員数は124万人。また、一定ポイントを超えて支援するとプロジェクトが実現した際に返礼品が貰える。
クラウドファンディングに現金ではなくカードのポイントで支援するケースは全国でも初めて。ポイントの新しい利用法としても注目されそうだ。