イオン北海道(本社・札幌市白石区)は10日、「イオン札幌麻生店」(札幌市北区北39条西4丁目)の食品フロアをリニューアルオープンした。昨年9月に承継した道内ダイエー店舗の活性化第1弾で、都市型ターミナル立地の新しいフードスタイルを提案するのがコンセプト。6月からは「イオン札幌東札幌店」(白石区東札幌3条2丁目)の活性化にも取り組む。(写真は、リニューアルしたイオン札幌麻生店に導入した量り売りバイキングと手作りスイーツの売場)
イオン札幌麻生店は、地下鉄南北線麻生駅に直結。東京の麻布は「布」だが、札幌は「生」と書く。これはこの地域が亜麻の産地だったことから麻と共に生きるという意味を込めた地名とされる。
地上の5叉路が麻生の象徴となっており大型店としてアークスグループの東光ストア麻生店(旧マルイプラッサ)、イオン札幌麻生店(旧ダイエー麻生店)が並ぶ2強対決の最前線でもある。
旧ダイエー店舗は、1977年にオープン。当時、ダイエーの北海道進出の水先案内人の役回りをした髙橋幸雄氏率いる「たかをビル開発」がバスターミナルと一体化した駐車場と店舗(地下1階・地上4階)を企画した。
開業38年目の昨年9月、道内ダイエー店舗のイオン承継に伴って店名を変更。今回は地下1階の食品フロア約550坪を大型活性化した。足下商圏の単身、小家族世帯に対応した「個食・少量」、「簡便・即食」のニーズに応えた品揃えを強化、承継店舗として初めて惣菜の量り売りバイキングを導入。また、「手作りピザ」のほかイオン北海道として初の「手作りスイーツ」も販売する。
イオン北海道が承継したダイエー9店舗のうち6店舗が地下鉄に直結しており、麻生店のリニューアルの動向を見ながら他の店舗を都市型GMS(総合スーパー)として再生を図っていく。リニューアルスケジュールとして決まっているのは、6月から10月にかけての「東札幌店」活性化でフードパークも新設する、また、「新さっぽろ店」、「カテプリ」も札幌副都心開発公社が運営するショッピングセンター「サンピアザ」のリニューアルに連動して活性化する。