「ジョイフルエーケー大麻店」説明会 住民ら100人参加し期待の声

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 ジョイフルエーケー(本社・札幌市東区)は4日午後6時から江別市大麻の大麻西地区センターで「大麻店」の出店に伴う説明会を開催した。北海道地域商業の活性化に関する条例に基づくもので、出店計画や地域貢献計画を説明、質疑応答も行った。説明会には近隣住民など約100人が参加、交通渋滞への懸念や防音対策への要望など19件の意見が寄せられた。IMG_5262(写真の右側に広がる農地がジョイフルエーケー大麻店の出店場所=2015年5月撮影)

 冒頭、ジョイフルエーケーの猪狩哲夫常勤監査役は、「10年前に私が開発担当の役員だった時、江別市に出店手続きをした際、市の土地利用構想にそぐわないと却下された。その後、市は都市計画マスタープランを変更。物流・流通基地としての利用が見込めるようになったため再度開発を提案した」と経緯を説明した。
 大麻店予定地は農地のため農地転用の手続きが必要で、転用申請の3ヵ月前には近隣住民への説明会を開催しなければならない。今回の説明会は、道の地域商業活性化に関する条例に基づく説明会と農地転用申請前の説明会を兼ねて実施された。
 
 大麻店は、江別市大麻211番地1ほかの8万2586㎡の農地を転用して物流センター、A棟、B棟、C棟をいずれも平屋で配置。物流センター(6800㎡)を除く店舗面積は約2万㎡。集客予定は日曜で約1万人、これは同社の屯田店(札幌市北区)や大曲店(北広島市)の来店客数から計算したという。パート・アルバイトなど地元採用は250~300人を予定、元旦営業は行わない。一部にフードコートは設置するが食品スーパーは誘致しない。
 
 来年4月1日に道に大規模小売店舗立地法に基づく新設届出をして5月中旬に住民説明会を再度開く予定。建設開始は来年7月で営業開始は2017年3月。目下のところ建設を担当するゼネコンは未定という。
 
 主催者側の説明は約25分で終了、その後は参加者からの質問や意見を受け付けた。店舗駐車場への出入りに伴う交通渋滞への対応や住宅との境界部分への対策、防音対策、建物の色に対する配慮、排雪や雨水の対策など19件の質問や意見要望があった。参加者が最も懸念したのは、江別西インター線への道路拡幅整備が2019年度に竣工予定であること。大麻店の開店時から2年間は現在の狭隘で凹凸のある4番通を使用するため混雑時の渋滞解消が課題になりそう。参加者からの質問や意見は19件に及んだが、「出店を楽しみにしている」と言う声もあり概ね好意的に受け止められているようだった。質疑の時間は約1時間。
 前出の猪狩氏は、「マチづくりと市の経済活性化にお役に立てるよう地元と協議していきたい」と話していた。

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