食品スーパー、ダイイチ(本社・帯広市)は2日、10月度の売上高前年比を発表した。それによると、10月の全店売上高は前年同月比109・2%と大幅な増加になった。ダイイチの好調さが目立っている。IMG_7272(写真は、ダイイチ恵み野店)

 同社は9月が決算月で10月は新しい期のスタート月。全店売上高は、今年4月10日にオープンした「恵み野店」(恵庭市)の新店効果もあって前年同期比109・2%の大幅増。既存店ベースでも105%と4~5月の増税反動増が表れた月と同じようなペースで伸びた。
 
 部門別の売上高前年比は次の通り。
■青果 108・6%
■水産 109・7%
■畜産 112・1%
■惣菜 109・3%
■デイリー 109・7%
■一般食品 108・5%
■日用雑貨 104・5%
■その他 105・5%
 オール分野で前年同期を大きく超えているが、競争が激しい加工食品など一般食品分野も108・5%になったのは珍しい。
 全店ベースの客数は同104・4%、客単価は同104・6%になっている。
  
 なお、同社は2日、小西保男会長が12月1日付で代表権を返上する人事も発表した。小西氏は川上直平元社長の娘婿で元農水省官僚。1947年6月生まれ、68歳。78年にダイイチ取締役に就任し常務、専務、副社長を経て93年に社長。2011年に代表権のある会長に就任していた。
 小西氏が代表権を返上するのは本人の申し出によるもので、同社の代表権者は鈴木達雄社長だけになる。このため、30%の株式を保有しているイトーヨーカ堂を含むセブン&アイ・ホールディングスから社長含みで代表権のある人材移入の可能性もある。


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