アークス3~8月純利益43億円 客単価減を客数でカバー

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 アークス(本社・札幌市中央区)の2015年3~8月期連結決算は、昨年9月に経営統合したベルプラス(同・盛岡市)の業績がオンされたことや小型店を含めた新規出店6店舗の売上げが加わったため売上高が前年同期間比10・3%増、2517億5500万円になった。純利益は同3・2%増の43億3600万円。IMG_4887(写真は、5月12日にオープンした小型店のダ・マルシェ愛別店)

 期中のアークスのMD(販売政策)は、グループ各社合同のTVCMと連動した共同販促や生活必需品を中心に競争力ある価格政策を展開。また、北海道新幹線開業を見据え、北洋銀行、青森銀行、新日本スーパーマーケット協会と連携した「青函フェア」や合同商談会をラルズ、ユニバース、道南ラルズで開催した。この結果、客数は前年同期間の既存店ベース比で1・2%増加したが、客単価は前年同期間の既存店ベース比で98・7%と減少した。売上総利益率は24・0%で前年同期間と同じ。
 営業利益は同6・3%増の69億2600万円、経常利益は同0・1%増の76億5500万円。売上高経常利益率は3・04%で前年同期間と比べて3・1ポイント低下した。
 
 新店は、3月の「ビッグハウス矢巾店」、4月の「ビッグハウス一関店」(運営会社はいずれもベルプラス)、同月の「東光ストア東区役所駅前店」(同東光ストア)で、小型店は農協店舗などに居抜きで出店した道北アークスの「ダ・マルシェ」3店舗。既存店改装は、ユニバース1店舗、福原3店舗、道北アークス1店舗、閉店は1店舗。ポイントカードのアークスRARAカードの総会員数は260万人を超えた。
 
 同社は、グループのスケールメリットを活かした卸・メーカー各社との商品調達プロジェクト会議やグループ共通で取り扱う共同仕入れ会社CGCジャパンからのCGC商品販売拡大の取り組みをアークス商品調達グループが中心になって実施しており、下期にかけてさらに仕入れ面の効率化を徹底していく。
 
 通期は売上高5030億円(前期比7・0%増)、営業利益140億円(同10・1%増)、経常利益157億円(同9・9%増)、純利益は昨年のベルプラス統合による負ののれん発生益がなくなり70億円(同26・1%減)と業績予想を据え置いている。
 

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