先日の6月26日土曜日は、道内各地で気温が35度を超える猛暑日となった。足寄町では37・1度、北見37度など道内13ヵ所で記録が残っている中では年間の過去最高気温になった。

九州四国地方では梅雨前線が活発になって豪雨が襲い気温も30度以下。例年なら、山梨県や栃木県といった関東内陸で今年初めての猛暑日を記録するのに、今年は北の大地が一番乗りというから驚き。


過去最高の気温とともに過去最高の来店客を記録したのが、コンビニのセイコーマート。気温がぐんぐん上がるに伴って、道内各地のセイコーマートにも飲料水やアイスクリームなど涼を求めるお客がドンドン入り、1日当たりで76万人という過去最高の来店客になったという。
同社の赤尾昭彦会長は、「1日当たりの平均来店客数は65万人くらいですが、あの日はそれを10万人も上回る結果になりました」と言う。売上高は全店を合計すると5億円程度になったが、もっとも売上げが伸びる年末には及ばなかったようだ。

道内の食品小売市場は年間で1兆4000億円程度とされており、セイコーマートはそのうちの10%強のシェアを持っている。道内で2番手の食品小売チェーンの地位を確保している。
食品スーパーやコンビニの売上げは、景気回復が遅れていることもあって消費低迷の影響をモロに受け前年割れを続けている。商品価格が下がるデフレは一向に収まらず、各社とも安売り競争で利益をすり減らしているのが現状。
セイコーマートは、その中で利益を増加させているが、その秘密は製造業や物流業をグループに内包しながら店舗運営を行っているためだ。しかも、食品製造業の子会社では、セイコーマート店舗向けだけでなく、大手量販店などにも外販しており技術・販売力で一本立ちしているのが他とは違うところ。
食品小売業の売上げは天候に左右されるが、猛暑日にセイコーマートが記録した過去最高の来店客を弾みに同社は今期、過去最高の売上高を狙っている。

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