サッポロドラッグストアー(本社・札幌市北区)は、札幌狸小路商店街で最古の店として知られた中川ライター店(南3西4)跡に出店する計画を進めている。狸小路商店街を訪れる外国人観光客が増えているため、こうしたインバウンド需要に対応するもので、19日に閉店した三条美松ビル(南3西5)のイーグル店舗跡にも出店する予定。(写真は、1月12日に閉店した中川ライター店跡)
中川ライター店は、1902年に営業を始めた同商店街で最も古い店舗だったが、今年1月12日に後継者難で110年を超える歴史に終止符を打った。サツドラは、この店舗跡に出店する方向で調整している。店舗面積は約30坪。
三条美松ビルの1階は、これまで正栄プロジェクト(札幌市)のパチスロ店「イーエスオブイーグル」が営業していたが、同店は19日に閉店され、その後継テナントとしてサツドラが出店する。店舗面積は約190坪。
2店舗はいずれもインバウンド需要に対応した店舗として、外国人観光客に人気の医薬品や化粧品、健康食品を品揃え、接客や販促物での多言語対応、消費税の免税対応店舗にする。オープン時期は6月下旬から7月中旬。
狸小路商店街のドラッグストアは、全国系ドラッグチェーンのココカラァイン(本社・横浜市)が1丁目に、サンドラッグ(同・東京都府中市)が2丁目に、マツモトキヨシ(同・千葉県松戸市)が3丁目に、コクミン(同・大阪市)も3丁目にそれぞれ店舗を構えているが、地場資本のツルハ(本社・札幌市東区)、サツドラはこれまで同商店街には店舗がなかった。サツドラが4丁目と5丁目に2店舗を出店することで、全国系ドラッグストアとの競争が熱を帯びそうだ。なお、サツドラが三条美松ビル1階に出す店舗は同商店街のドラッグストアとしては最大規模でサツドラのインバウンド対応の旗艦店と位置づけるという。
(4月19日に閉店したイーエスオブイーグル跡にはサツドラのインバウンド対応旗艦店がオープンする)