コープさっぽろ(本部・札幌市西区)は、旗艦店の「ルーシー店」(札幌市白石区)をリニューアルして17日にオープンさせた。コープとしては初の寿司テナント「一心」を導入したほか、鮮魚の対面販売、惣菜の計り売りバイキングなどを取り入れ売上げの10%以上アップを狙う。(写真は、リニューアルしたルーシー店)
リニューアルに伴って食品売場を3日間休業して面積を約1割増床、3600㎡程度にした。売場の移動や一部什器類の変更、バックヤードも変更したことによって投資額は数億円規模になった。
売場は、惣菜の和洋中計り売りバイキングのほか、東光ストアやイオン元町店に入っている一心がテナントとして寿司を販売、注文を受けてから焼き上げるピザなども導入している。
コープさっぽろは、惣菜を中心に店舗リニューアルを一昨年から継続的に行ってきたが、昨年半ばからリニューアルを一時中止、見直しを掛けていた。今回のルーシー店も当初は昨年の年末商戦に間に合うように実施する予定だったが、4ヵ月先延ばししていた。
食品売場は、市場的な雰囲気が醸し出され、鮮魚の対面販売などはコープが子会社を通じて買収した志賀綜合食料品店2店舗のノウハウを取り入れ、活気がでるように工夫した。
ルーシー店はコープさっぽろの自社物件で、敷地面積2万7000㎡、2階建て建物の延べ面積は2万2000㎡。売場面積はテナントを含めて6200㎡とGMS(大規模スーパー)並み。全体の年間売上高は55億円でコープさっぽろの店舗としては最大規模。ルーシー店のリニューアルが成功するかどうかは、今年度のコープさっぽろの業績を大きく左右することになりそうだ。