【北方ジャーナル連携記事】生活協同組合コープさっぽろ(札幌市西区)は、平成22年のコープさっぽろ農業賞第7回農業大賞・北海道知事大賞を受賞したノースプレインファーム(紋別郡興部町)が新発売した有機乳製品の販売を支援することになった。(写真は、有機乳製品を手にPRするコープさっぽろの中島専務理事=右とノース社の大黒社長)
ノース社は、コープさっぽろ農業大賞の受賞を機に「黄金そだちのおこっぺ」シリーズのヨーグルトと牛乳をコープさっぽろの店舗で販売してきたが、平成25年に有機飼料(草地・牧草)で日本農林規格(JAS)の認証を取得、昨年12月に有機畜産物(生乳)と有機加工食品(牛乳・乳製品)の認証を新たに取得したことで、シリーズの商品名とパッケージを刷新。コープさっぽろの全108店舗では2月18日から新発売、宅配トドックでは同月16日から配送が開始されている。
今回発売されたのは、「有機牛乳」(200ml・本体価格183円)と「有機ヨーグルト加糖タイプ」(220g・同183円)、「有機ヨーグルト砂糖不使用」(220g・同183円)、「有機のむヨーグルト」(180ml・同120円)のシリーズ4商品。
ノース社の吉川智一郎取締役営業推進部長は、「有機JASマークはおいしさ、安心安全、環境への配慮を表している。私どもは酪農家でもあり、無農薬・無化学肥料の有機牧草づくりも行なっているが、飼料生産から製品加工まで一貫して有機JAS認証を取得したのは、全国では2例目で道内では初。健康な牛から搾ったミルクを『低温殺菌』『ノンホモ』の製法でつくった有機牛乳は、濃厚だけどもサラッとしている」と味わいにも自信を見せた。
コープさっぽろの中島則裕専務理事は、「今回の有機乳製品は画期的な商品だと認識しており、私どもが進める食の安全安心、環境に優しい、自給率の向上の3つも満たしている。この商品を広めることで、同時に私どもの3つの考え方も広がっていく。皆さんの声援をもらえれば、ますます北海道が元気になる」と販売支援の意義を語った。
ノース社の大黒宏社長は、「店頭でも家庭の冷蔵庫でも場所を取らないパッケージですし、1度手に取ってもらえば商品の良さを実感していただけるはず」と語った。
平成26年度はコープさっぽろでの4商品の販売実績は合計5100万円の見込み。27年度は有機認証を前面に出し、50%増の7700万円を目指す。