食品スーパー「JR生鮮市場手稲前田店」(札幌市手稲区前田2条13丁目)の建て替えに伴う「手稲鉄北ショッピングセンター」の住民説明会が、9日18時30分から手稲区民センターで行われた。新店舗のほかに旧店舗を「サッポロドラッグストアー」が利用するため店舗面積が1000㎡を超えることになり大規模小売店舗立地法に基づく説明会が必要になったため。店舗設置者で同店を運営するJR北海道100%出資の北海道ジェイ・アール・フレッシュネス・リテール(本社・札幌市東区)が主催した。(写真は、現在のJR生鮮市場手稲前田店。新店舗はやや大きくなる)
説明会は8日に続いて2回目で昨日の参加者は21人、この日は4人だった。冒頭、北海道ジェイ・アール・フレッシュネス・リテールの鈴木健三企画部長が「手稲前田店のオープンから10年経ち老朽化してきたことや手狭になったタイミングでJRの社宅が撤去され目の前に空地ができたので移転新築することにした」と語り、サツドラの店舗開発担当者は「以前、サツドラの店舗は手稲駅北口にあったが、100坪ほどの小さな店で閉店した経緯がある。今回、お誘いをいただき出店を決めた」と経緯を話した。
その後、大店立地法手続きを代行しているストアプロジェクトの担当者が店舗概要を、騒音調査などを北炭ゼネラルサービスの担当者がそれぞれ説明した。
新店舗の店舗面積は954㎡で現在使用している店舗の800㎡よりもやや大きくなる。旧店舗はバックヤードなどを一部取り壊して面積を増やし967㎡にしてサツドラが使う。また、158㎡の別棟も建設しテナントを誘致する。
新店のオープン予定日は8月26日で、JR生鮮市場はその数日前まで旧店で営業を続け、サツドラはその後の手直しを経て約1ヵ月後にオープンさせる予定。店舗の設計、建設は札建工業が担当する。
敷地は、JR北海道の所有で北側にはスーパー銭湯の極楽湯さっぽろ手稲店(北海道キヨスクが運営)がある。JR生鮮市場の新店舗は撤去された社宅跡地の一部を利用、残っている空地はJR北海道が利用方法を検討するという。
主催者側の説明が終わった後、参加者から「現在の出入り口に変更はないのか」、「北側から店舗まで歩ける程度の道を作ってくれないか」などの質問・要望が出て19時10分に説明会は終了した。
JR生鮮市場は、産直(本社・札幌市厚別区)のフランチャイズ店舗で2014年3月期の純利益は2億4000万円。