アークス(本社・札幌市中央区)が7日発表した2015年2月期の第3四半期(14年3~11月)決算は、9月1日より経営統合したベルプラス(同・岩手県盛岡市)の収益が加算されたほか、同社子会社化に伴う負ののれん益4億3000万円を計上したことから増収増益になった。DSCN3545(写真は、ベルプラスが展開するビッグハウス店舗)
 
 売上高は、3446億1100万円(前年第3四半期比2・4%増)、営業利益88億4000万円(同0・1%増)、経常利益99億8000万円(同2・4%増)、純利益は83億3800万円(同90・2%増)。売上高営業利益率は2・56%。
 
 9月1日からベルプラスを統合、岩手・宮城両県で展開している「ビッグハウス」など25店舗の収益などが加わった。また、同日付けてユニバース(同・青森県八戸市)が子会社化していたリッツコーポレーション(同・福島県会津若松市)を吸収合併、酒販子会社イワイ(同・札幌市中央区)をラルズ(同・同)が同じく吸収合併している。
 
 第3四半期の店舗動向として7月に食品フロアが先行オープンしていたラルズの「スーパーアークス室蘭中央店」(室蘭市)に10月と12月にテナントを導入、福原(同・帯広市)の「フクハラるる店」(広尾町)の大幅改装に伴い同じ町内の「フクハラ広尾店」を10月に閉店した。
 
 ベルプラス統合による負ののれん発生益は総額で24億7500万円だが、当期はそのうち4億3000万円分を特別利益に計上している。前第3四半期は、公正取引委員会への課徴金として12億円強を特別損失として計上していたため、純利益段階での増益幅が90%と大きくなった。



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