ダイイチ9月期決算、イトーヨーカ堂との提携効果がフル寄与

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IMG_9884 ダイイチ(本社・帯広市)の2014年9月期決算は、イトーヨーカ堂との提携効果が通期で寄与したことに加え、新規2店舗の出店などによって売上高は前期比6・6%増の345億円、営業利益は同10・5%増の10億4700万円、経常利益は同16・4%増の10億2400万円になった。純利益も同19・5%増の6億2800万円で9期連続増収増益。売上高営業利益率は2・9%から3%台に高まっている。(写真は昨年11月30日にオープンした札幌ブロックの清田店)
 
 売上高総利益率は、価格競争が激しくなる中でロスの削減と仕入れ見直しによるコストダウンを徹底、また、イトーヨーカ堂との提携でセブン&アイ・ホールディングスのプライベートブランド(PB)、『セブンプレミアム』、『セブンゴールド』を今年1月から全店に導入するなどしたため前期に比べて0・6ポイント改善して24・0%になった。
 
 経費削減に関しては、労働時間管理の徹底や既存店舗の節電対策としてLED照明と省電力空調を4店舗に取り入れて販売費及び一般管理費の増加を抑えた。
 イトーヨーカ堂とは、1月から一般食品と菓子の仕入れ先(帳合先)をイトーヨーカ堂の三井食品などに統一している。

 地域別の売上高は、帯広ブロック10店舗(子会社1店舗含む)で159億2400万円(前期比8・5%増)、旭川ブロック7店舗で104億9600万円(同5・0%減=上富良野店閉店による)、札幌ブロック4店舗で80億7000万円(同21・7%増=清田店開店による)。ブロック別の1店舗平均売上高は、帯広15億9200万円、旭川14億9900万円、札幌20億1700万円。
 
 15年9月期には、新店として同年4月に恵庭市恵み野に出店するほか、リニューアルを既存2店舗で実施、売上高357億6200万円(14年9月期比3・7%増)、営業利益10億8300万円(同3・4%増)、経常利益10億5000万円(同2・6%増)、純利益6億5100万円(同3・6%増)を見込む。

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