アークス(本社・札幌市)主要5社の2014年8月中間決算概要によると、既存店売上高ではラルズ(R、同・札幌市)は前年中間期比100・7%と前年を超えたが、ユニバース(U、同・青森県八戸市)99・4%、福原(F、同・帯広市)97・4%、道北アークス(DH、同・旭川市)97・1%、東光ストア(T、同・札幌市)99・4%と4社はいずれも前年を下回ったことが分かった。(写真は、青森市のユニバース本部)
3~8月の部門別動向は、生鮮食品が4月に一時的な反動減があったものの5月以降8月までラルズ、東光ストアは100%を超え続け、道北アークスは8月になってようやく100%台を確保。とりわけ8月は106%程度と主要5社の中で最も高い伸びだった。
一般食品は、3月は駆け込み需要でアークス全体は前年比110・8%と伸びたが、4月は反動減で88%に落ち込んだ。5月以降も回復が鈍く主要5社の3~8月累計98・1%。中でもコメ販売が不振。3月は5社計で117・4%だったが、4月は62・1%、5~8月の累計も84・1%とコメ不振が顕著になっている。
5社の経営数値を見ていくと、ラルズの売上総利益率は25・2%で前年中間期より0・3ポイント上昇、販管費率は20・9%と同0・4ポイント低下した。経常利益は前年より8億8900万円増加して30億5700万円になり計画値を2億8400万円上回り、グループ全体の上半期を大きく牽引した。
ユニバースは新店を含めた全店売上高は102・4%になったが、3月に子会社化したリッツ社の開店費用増加によって経常利益は91・4%になっている。
福原は、経常利益が前年より2600万円増え103・5%。販管費の減少で経常増益になった。
道北アークスは、売上総利益が前年比105・4%で売上総利益率は前年より1・3ポイント上昇した。販管費は103・4%で0・8ポイント増加している。販促の見直しなどによって経常利益は1億600万円増えて前年より21・3%増の大幅増になった。
東光ストアの売上高は前年比99・3%、経常利益も91・0%で好調だった前年には届かなかった。ただ、前々年比でみると売上高は100・7%、経常利益も102・3%になっている。(写真は、帯広市の福原本社)