ツルハホールディングス(本社・札幌市)とサッポロドラッグストアー(同・同)の道内2強ドラッグストアの7月度(6月16日~7月15日)の売上高が31日に公表されたが、両社とも既存店の前年割れ状態が消費増税以降3ヵ月連続で継続していることが分かった。減少幅は3%強から1%強。8月度に既存店の前年超えができるかが焦点になりそう。(写真は、サツドラが7月10日にオープンさせた北見栄町店)
ツルハHDの7月度は、この1年間の新店を含む全店売上高が前年同月比18・8%と大幅に伸びたが、1年以上が経過した既存店は同3・7%のマイナスだった。客数も全店では16・1%増だったが、既存店では4・2%の大幅マイナス。客単価は全店で2・3%増、既存店で0・5%増になった。
店舗数は7月度に新店5、閉店1で直営店総数は1317店舗。
消費増税後の5月度(4月16日~5月15日)以降、同社の既存店は水面下に潜ったまま。7月度は6月の長雨や天候異変が全国的な傾向だったため既存店の影響は大きかったが、既存店売上高と客数が3ヵ月連続で前年同月割れになったことから今後、既存店活性化がポイントになる。
一方、サツドラの7月度も全店でこそ6・1%と伸長したが、既存店は1・2%のマイナスだった。期中の新店は1で閉店はなかった。総店舗数は147店舗。同社も既存店売上げが3ヵ月連続で前年割れを続けている。
食品スーパー各社は、天候異変の6月こそ既存店の前年割れが多かったが、5月は前年同月を超えるなど消費増税の影響はそれほど受けていない。道内2強のドラッグストアが、3ヵ月連続で既存店の前年割れを余儀なくされたことで、低価格訴求を強めたマーチャンダイジング(MD)が強化されることになりそう。8月度の売上高が大きな鍵を握りそうだ。