北雄ラッキー(本社・札幌市)の旗艦店である「山の手店」(西区山の手1条7丁目)が16日に建て替えオープンするのに伴い、15日午後から関係者を集めた内覧会が行われた。桐生泰夫会長と川端敏社長は自慢の吹き抜けスペースを前に「山の手の新しいランドマーク」と出来栄えに自信を示し、買い物客の期待に応えて行く姿勢を強調した。(写真上段左から時計回りに、山の手店外観と店舗のボールサイン、野菜売場を独立空間にしたスリットのある木質壁、吹き抜け空間で桐生泰夫会長=左と川端敏社長)
新しい山の手店は、従来の店舗とイメージを一新したが、品質へのこだわりと品揃えで買い物客の満足度を高めるスピリッツはより洗練された形で表現されている。山の手地域の閑静な住環境にマッチするように店内には上質感のあるしつらいが施されている。
代表的なものは3つ。まず野菜や和日配品のコーナーを区切った木質のスリット壁。通常は圧迫感があるとしてフロアを区切らないが、山の手店では敢えて独立空間のようにすることで洗練されたイメージを出すことにした。レジ周りも食品スーパーとしては出色の空間になっている。売場の天井高は3m80㎝で統一しているが、レジ周りはそれより2m高くした吹き抜け状。広々とした空間からは癒しや安心といった副次的な効果も醸し出している。
また、山の手通に面した壁面は、高さ5mの全面ガラス張りになっており自然採光の効果と四季折々の風景を望むこともできる。
品揃えでは「山の手プレミア」と称した神戸牛や大間のまぐろなど厳選食材を用意しているほか加工食品に関してはNB(ナショナルブランド)品やCGCのPB(プライベートブランド)品、三菱食品、国分の食品卸PBなどが程よくミックスされている。SKU(在庫保管単位)は1万3000アイテムでラッキーの他の店舗よりも2000品目ほど多い。アッパー品から値ごろ品まで価格レンジは幅広に対応している。
外装・内装の店舗デザインについて川端社長は「社内でも賛否両論に分かれたが最後は投票で決めた。お客様には品揃えをアピールするとともに旗艦店に相応しい清新な店舗空間も味わってほしい」と話している。