コープさっぽろ(本部・札幌市)は、江別市が造成した工業団地「江別RTNパーク」(江別市西野幌)内に用地を取得、食品工場を建設する。総投資額は約28億円で、現石狩工場で製造している弁当・惣菜類の一部を移設する。今年9月から工場建設を始め来年8月に稼働させる。新工場では480人程度を雇用する。(写真は、コープさっぽろ江別食品工場の建設用地)
工場名は、「コープさっぽろ江別食品工場」で、取得した土地面積は約4万㎡。今月にも建築確認申請を行い9月上旬から着工。建屋は鉄骨2階建てで1階は約6300㎡、2階は430㎡で延床面積約6700㎡。
新工場建設を決めたのは、弁当、総菜類などを生産している石狩工場が老朽化していることに加え物流センターがある江別市に近接した場所に工場建設することで物流合理化が図れるため。石狩工場で生産している日配品や惣菜、弁当などの半分程度を新工場に移管する計画で豆腐、揚げなども生産する。
石狩工場の従業員を一部異動させるほか、新規雇用も実施して約480人が新工場で従事する体制とする。
江別市内には、コープさっぽろの物流会社北海道ロジサービス(コープさっぽろ82%、エース18%出資)の物流センターがあるほか、エコセンターやリユースセンター、宅配センター施設などが集積しており、江別市とコープさっぽろは災害時の救援物資提供や運搬、高齢者見守りの協定を締結するなど関係は深い。新工場の従業員雇用について市は雇用補助制度も適用、人件費の一部を負担することになっている。