ツルハ(本社・札幌市)が、5月下旬をメドにJR発寒中央駅前の空き物件に居抜き出店する。食品スーパー、ダイイチ(同・帯広市)の「発寒中央駅前店」(札幌市西区発寒10条3丁目)を核にした近隣型ショッピングセンター(SC)内で食品スーパーとドラッグストアによる相乗効果を狙う。(写真は、ツルハが出店する発寒中央店。奥がダイイチ発寒中央駅前店)
ツルハが出店するのは、今年2月まで帯広本社の手芸、洋裁等の専門店マリエッタが入っていた建物。ダイイチとマリエッタは、近隣型SCとして2011年12月末にオープンしたが、マリエッタは今年2月に撤退。営業期間はわずか2年足らずだった。
建物所有者は、エムジーリース(東京都千代田区)で賃借期間は残っていると見られ、マリエッタの転貸のようだ。店舗面積は900㎡程度。マリエッタは、発寒中央駅前店の撤退後の3月に新たに路面店として「手稲前田店」(手稲区前田5条10丁目)を居抜き出店している。
ツルハは消費増税後も出店攻勢を継続している。「増税後の売上げは平均8%ほど落ち込んだが、3月の駆け込みがあり3月と4月の2ヵ月の合計は前年を上回っている」(鶴羽樹社長)ため、消費意欲はそれほど影響を受けていないと見ているためだ。同社は、同じエムジーリースを建物設置者にした「東札幌店」(白石区東札幌1条1丁目)を11月半ばにオープンさせる予定。