コープさっぽろ(本部・札幌市)は、25日に留萌管内羽幌町の商業施設「ハートタウンはぼろ」(南3条2丁目)内に食品スーパー店舗をオープンさせる。コープさっぽろにとって、留萌管内では「るもい店」(留萌市野本町)に次ぐ2店舗目。2年前まで中央スーパー(本社・留萌市)が営業していたが撤退、コープさっぽろはその跡に居抜き出店する。(写真は、25日にコープさっぽろがオープンさせるハートタウンはぼろ店舗)
「ハートタウンはぼろ」は、町なども出資する第3セクターが2005年6月にオープンさせた中心市街地の複合商業施設。当初、核店舗として出店していたのは留萌に本社を置く中央スーパー。しかし、12年7月に別の場所に移転。「ハートタウンはぼろ」は、その後出店テナントがなかなか決まらなかった。
コープさっぽろは、町や地元商工会、道などから要請を受けて出店を検討、宅配トドックの利用者が1000軒近くあって組合員も一定程度の数がいることから需要は見込めるとして今年2月に出店を決めていた。賃借期間は当初3年間でその後1年ごとに延長するかどうかを決める。
「ハートタウンはぼろ」を巡っては、町が施設を1億8400万円で買い取る方向だが、4月9日に行われた町有化についての住民説明会では反対意見が相次いだという。5月中旬に開かれる臨時町議会で施設買い取りを正式に決めるが可決されるかどうかは微妙な情勢。
ただ、コープさっぽろはテナントとして出店するため建物所有者が変更になっても営業には影響がないと見られる。店舗面積は約275坪で惣菜や寿司、弁当などを豊富に揃え年間売上げ5億5000万円程度と見込む。
羽幌町には、現在食品スーパーとしてホクレン商事(本社・札幌市)の「ホクレンショップ」、ダイゼン(同・旭川市)の「DZマート」、「中央スーパー」の3店舗がある。