北農中央会会長に小野寺俊幸氏、ホクレン会長は篠原氏

農業・水産業

 3年に1度の常勤役員改選を6月に迎える北農4連合会の会長、副会長人事が明らかになった。今回は北海道農業協同組合中央会とホクレン農業協同組合連合会、北海道厚生農業協同組合連合会の3会長が交代、ホクレン会長には59歳の士幌町農協組合長・篠原末治組合長が就任、久々に50代の会長が誕生する。(写真は、北農中央会会長に就任する小野寺俊幸氏)

 中央会会長に就任するのは、小野寺俊幸副会長(68)。常呂町農協組合長から前回の2017年6月改選で現職に就いた。飛田稔章現会長(72)は幕別町農協組合長から05年6月に中央会副会長に就任、08年から会長を4期務めた。飛田氏はTPP(環太平洋経済連携協定)やEPA(日欧経済連携協定)など貿易交渉の過程で北海道農業の地位確保に尽力。小野寺会長は、飛田氏とコンビを組んで北海道農業への見識を養った。

 ホクレン会長に就く篠原氏は15年に士幌町農協専務理事に就き、18年から組合長。ホクレン会長ポストは、副会長の経験を積んだ上で会長になるケースが多かったが、前回改選で会長に就いた内田和幸氏(71、ながぬま農協会長)は、中央会副会長からホクレンに転じた異色の会長だった。今回、連合会役員改選の内規(就任時70歳を超えない)のため内田氏は退任することになったが、ホクレン会長ポストを1期で退任するのは珍しい。
 
 篠原氏は、ホクレン中興の祖と言われる太田寛一氏以来の士幌町農協出身のホクレン会長になる。連合会役員を経験することなく会長に就任するのも異例。
 北海道信用農業協同組合連合会の佐藤彰会長(68、北石狩農協会長)は続投、道厚生連会長には北はるか農協組合長の中瀬省氏(66)が就任する。中央会とホクレンは6月23日、道信連と道厚生連は24日の総会で正式決定する。
※2020年5月28日記事一部訂正しました。美深町農協→北はるか農協

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