札幌から苫小牧まで道央自動車道を利用すると不便だった苫小牧中心部へのアクセスが容易になる。12月13日(日)に「苫小牧中央インターチェンジ」(苫小牧市字高丘)が開通、中心部にスムースに行くことが可能になるからだ。(写真は、支笏湖通から苫小牧中央インターチェンジまでの取り付け道路)

 苫小牧市内の道央自動車道インターチェンジ(以下IC)には、「苫小牧東」と「苫小牧西」があるが、文字通り東と西に離れていて苫小牧中心部を素通りする格好になっていた。「苫小牧東」は1978年に設置され、98年に日高自動車道のジャンクションの機能も持つようになるなど交通の要衝として役割は高まっている。一方、「苫小牧西」は80年に設置されている。

 自動車道のIC間の平均距離は約10㎞で、「苫小牧東」と「苫小牧西」は約17・6㎞。開通当時ではこの距離が妥当だったようだが、どちらのICを使っても中心部に行くには中途半端な距離。このため、市や商工会議所、周辺自治体が早くから「苫小牧中央」の設置を要望していたが、2016年度になって北海道とNEXCO東日本北海道支社(札幌市厚別区)がようやく整備に着手した。

 それから4年、12月13日15時に開通することが決まった。国道36号線から支笏湖通(国道276号線)を4㎞走った地点に取り付け道路を設け、そこから西に約1・2㎞離れた場所に整備した。総工費は約29億5000万円。
「苫小牧東」と「苫小牧西」の中間点に当たり、市の中心部や苫小牧港ヘのアクセスが大きく向上する。物流や救急医療、観光、ビジネスで苫小牧の価値向上に繋がりそう。


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