道は27日、経営難に陥っている北海道エアシステム(HAC)の企業再生デューデリジェンス(DD)を行うため、東京にある世界4大会計事務所の日本事務所を訪問し、HAC事業の精査に向けた準備に取り掛かる。4大会計事務所にHACの企業再生DDの見積もり提出を要請し、入札でDD先を決める。4月初めにはDD先を決めて4月中に財務内容や資金繰り見通し、再生計画の策定など再生に向けた一連のデータを揃える。(写真は、存亡の危機を迎えているHACの機材)
道の担当者が訪問するのは、世界4大会計事務所であるKPMG(本部アムステルダム)、プライスウォーターハウスクーパーズ(同ロンドン)、アーンスト&
ヤング(同ロンドン)、デロイトトッシュトーマツ(同ニューヨーク)の日本事務所。
HACの事業や財務の内容、再生に向けた方策など外部の専門機関から見たDD(=事業と資産の査定)を行うことを申し入れる。
道ではそれぞれ会計事務所に見積もりを提出させて入札方式で発注先を決める。
4月初めに発注先を決めて数週間で企業再生DDを終え、報告書をまとめさせる考えで遅くとも4月中には道としての考えをまとめる方向。
道ではHACの経営を検証する委員会を庁内横断組織として発足させている。多田健一郎副知事を委員長として荒川裕生総合政策部長、立川宏総務部長、武田準一郎建設部長らで構成しており、企業再生DDの結果を勘案して6月から始まる第二定例道議会で抜本的な再生策を決定する予定。