札幌MKタクシー(本社・札幌市白石区)は、千歳営業所を開設する。これまで札幌交通圏(札幌市・石狩市・北広島市・江別市)のみが営業区域だったが、千歳市に営業所を設けることで新千歳空港から支笏洞爺、ニセコ方面にお客を載せることができるようになる。当面5台程度の許可を得る模様。(写真は、札幌MKタクシーの本社)
札幌交通圏を営業区域にするタクシーは、札幌市内から新千歳空港までお客を乗せることができるが、千歳市内からお客を乗せることが原則としてできない。ポイント認可と呼ばれる制度ではお客の要望で迎えに行くことはできるがその際も札幌に戻ってくる行程しか認められていない。定額運転制度も札幌―千歳の往復のみしか認められていない。ただ、予約した外国人観光客向けには札幌市内から通訳を乗せて実車(料金発生)で新千歳空港に行き、その外国人観光客と合流したうえで支笏洞爺、ニセコにまで行くことは可能。
新千歳空港を起点にして支笏湖、洞爺湖、ニセコ方面にお客を乗せるには北海道運輸局に千歳市を営業区域にする申請をして認可を得なければならない。札幌MKタクシーは、6月に同運輸局に千歳市を営業区域にする申請をしており、間もなく認可される模様。
千歳市を営業区域にするタクシー会社は現在6社。札幌交通圏で認可を受けている北都交通や金星自動車が千歳営業所を設置しているほか昭和交通は千歳昭和交通として千歳市を営業区域にしており他の3社は千歳本社のタクシー会社。千歳市内での利用は限られているため新千歳空港の利用客を対象にしているが、季節変動が大きく収益面では厳しいという。