コープさっぽろ(本部・札幌市)とグループ企業の魚長(同・函館市)が出資する弁当・惣菜製造のドリームファクトリー(同・同)は、24日から函館空港の売店で道産豚を使った空弁『空飛ぶロースカツサンド』の販売を始めた。ドリームファクトリーは、道南地区のコープや魚長の食品スーパー店舗に弁当や総菜などを供給しているが、独自の販路を持つのは初めて。(写真は、函館空港出発ロビーにある函館空港ビルデングの直営売店)
函館空港を運営する函館空港ビルデングは、3月半ばから国内線出発ロビーにある直営売店のリニューアル工事を進めており、4月23日に売店部分をセミオープンさせた。売店の面積は、従来比で2倍の広さになったが、そのタイミングでドリームファクトリーの空弁も扱うようにした。
国内線利用者向けの弁当は、地元業者が豊富な品揃えをしているが、イカやカニ、ホッケなど海産物を利用したものが多く、『空弁』と銘打ったご当地弁当はこれまでなかった。
ドリームファクトリーは、昨年9月からパン粉を付けた豚ロースカツを魚長の19店舗に供給しているが、肉質が軟らかく美味しいと地元でも評判になっているため、今回このカツを使ったサンドを空弁として販売することにした。サンドは4切れ入りで650円。
販売初日の24日に直営売店で用意したのは8個。「早い時間に売り切れになり出だしは良かった。これからゴールデンウィークを迎え繁忙期になるので仕入れを増やしていきたい」と菊池正治常務。
函館空港ビルデングでは、手荷物検査場に入る前の直営売店でも『空飛ぶロースカツサンド』を扱うようにする予定。