証券会員制法人札幌証券取引所は2024年12月30日、今年の売買立会終了後の15時30分から、札証2階会議室で、会員証券会社の札幌支店長など約20人が集まり、恒例の大納会を行った。(写真は、札証の大納会で挨拶する石井純二理事長)
2024年に札証に上場したのは、1月の新東(本社・愛知県高浜市、本則市場)と10月の伸和ホールディングス(同・札幌市西区、アンビシャス市場)の2社。一方で、三菱電機(同・東京都千代田区)の完全子会社になった北弘電社(同・札幌市中央区、本則市場)が4月に上場廃止となり、上場会社数は62社(うち単独18社)になった。
年間売買高は、1024億5387万5000円で、前年より81・7%増、460億6720万4000円上回った。売買高が1000億円を超えたのは、2018年以来6年ぶり。売買高の内訳は、本則市場が73億7157万2429円、アンビシャス市場が950億8230万3386円となり、アンビシャス市場、なかでもRIZAPグループ(本社・東京都新宿区)の1社偏重が、今年も続いた。
今年5月に、札証理事長に就任した石井純二氏は、今回、初めての大納会に出席、「札証では、18年ぶりの部署新設となる新事業推進部を7月に立ち上げた。これは、6月に札幌市が、政府の金融・資産運用特区に指定されたことに伴うもので、国内外の投資家を呼び込む機能の一旦を担うため。ラピダスの千歳進出など国家プロジェクトが推進される中、これらのチャンスを野心的に捉え、札証も北海道経済の発展に資する取り組みを進めたい」と挨拶した。続いて、日本証券業協会北海道地区協会会長の伊藤博公・北洋証券(本社・札幌市中央区)社長の音頭により、参加者全員で三本締めを行って、一年を締めくくった。