破綻した北海道拓殖銀行の元常務だった海道弘司氏(78)が12日死去した。15日、札幌斎場で告別式が行われた。昨日、札幌光星学園同窓会公式ブログで明らかにされた。
 
 海道氏は、光星高校から北大経済学部に進学。卒業後に拓銀入行。取締役業務副本部長などを経て常務総合開発部長などを務めた。
 常務時代には、バブル期と重なり拓銀の新興企業育成(インキュベーター)事業を主導、札幌テルメリゾートのソフィアや建設不動産のカブトデコムに多額の融資を行った。

 しかし、こうした新興企業向け融資が焦げ付いて拓銀は1997年11月に都銀として初めて破綻。
 その後、元頭取ら3人は刑事責任に問われて最高裁で特別背任が確定。また、海道氏を含む旧経営陣10数人が損害賠償訴訟によって総額100億円の賠償命令が確定していた。
 
 海道氏は、夫婦で介護付き高齢者マンションに入居していたが、数年前に夫人が死去していた。
 海道氏の死去を伝えている札幌光星学園同窓会公式プログはkoseidosokai.blog.fc2.com

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