北洋銀行(本店・札幌市中央区)と北海道銀行(同・同)は2024年4月1日、「2024年度入行式」をそれぞれ開催した。北洋銀は、札幌市中央区の北洋大通センター6階大会議室、道銀は、札幌プリンスホテル国際館パミールで行った。(写真は、入行式で歓迎の言葉を述べる北洋銀・津山博恒頭取)
(写真は、入行歓迎の辞を述べる道銀・兼間祐二頭取=道銀提供)
北洋銀では、同日付で新頭取になった津山博恒頭取が登壇。新入行員87人(大卒70人、短大卒9人、高卒8人)を前に、津山頭取は「私も今日から頭取に就任し、1年目という意味では皆さんと同期。一緒に頑張っていきましょう」と述べたうえで、「北海道では先端半導体工場の建設が進み、クリーンエネルギーを中心としたGX(グリーントランスフォーメーション)に関する計画も全道で進んでいる。当行の経営理念である『お客さま本位を徹底し、多様な課題の解決に取り組み、北海道の明日をきりひらく』を実現していくためには、我々自身も大きく変わっていかなければならない。常に新しい視点をもって、既存のやり方にとらわれずチャレンジしてほしい。チャレンジによる失敗は新しい気づきになり、将来の糧になる。称賛されるべきことと私は思っている」と歓迎の言葉を贈った。
最後に、インド独立の父、ガンジーの言葉、「世界に変化を望むなら自らがその変化になれ」を引用、「私は、よりチャレンジしやすいように当行を変えていきます。皆さんも自分ごととして、自らより良い銀行になるようにチャレンジしてほしい」と話した。続いて、新入行員代表の佐々木百萌氏が、「経営理念を胸に北海道への貢献が実現できるよう日々努力していきます。入行式で固めた決意と、これまで支えてくれた一人ひとりへの感謝を忘れず、お客さまと北洋銀行の発展のために全力を尽くすことを誓います」と入行の言葉を述べた。
道銀では、106人(総合職80人、特定職26人)が入行式に臨んだ。兼間祐二頭取は、「今年は北陸銀行と経営統合し、ほくほくフィナンシャルグループとして共に歩み始めてから20年という大きな節目を迎える。全職員が過去の歴史を胸に刻みながら、心を一つにして新しい歴史をつくっていきたいと考えている。皆さんには、その一員としての活躍を期待している」と述べた。
続けて、「GX、次世代産業支援という分野に、道銀が果たす役割は大きい。積極的に参画することで北海道経済、取引先の持続的な成長の可能性が高まると考えている。新しい取り組みを成功させ、組織の強化を実現させていくためには、活力ある企業風土の醸成が不可欠。年齢、性別を問わず多様な人材が活躍できる組織づくりを目指す」と結んだ。