北海道銀行(本店・札幌市中央区)と北海道文教大学(恵庭市)は、2月24日付で包括連携協定を締結した。道銀が大学とこうした協定を締結するのは8例目で、道文教大が金融機関と連携するのは初めて。食と健康のほか、同大学が2024年度に設置構想中の地域未来学科と連携しながら、地域課題の解決を進めていく。(写真は、道銀と道文教大の包括連携協定締結式。前列左から2人目が道銀・鑓水悦郎執行役員、3人目が道文教大・渡部俊弘学長)

 道銀と道文教大の包括連携協定は、道銀の金融機関としての地域ネットワークと道文教大の教育研究機能を連携活用することにより、地域課題に対応し、人生100年時代に向けて活力ある個性豊かな地域社会の形成と発展に寄与することを目的としている。

 この日、恵庭市黄金中央5丁目の道文教大本館1階会議室で、道銀の鑓水(やりみず)悦郎執行役員札幌・石狩地区営業担当兼法人営業本部長と道文教大の渡部俊弘学長が出席して調印式を行った。道銀の鑓水本部長は、「道文教大学を運営する学校法人鶴岡学園は北海道の栄養学校の草分け的存在で、食と健康は同大学の原点。当行もアグリビジネスやヘルスケアの専門部署を設けており、この分野で連携を深め地域社会に貢献したい」と話した。

 渡部学長は、「大学創立者の鶴岡トシ氏は学校運営で困難に直面した時、道銀に助けられたことを後世亡くなるまで教職員に伝えていた。そうした経緯がある中で協定を締結できたことに感謝している。協定に基づくシンポジウム開催や道銀カーリング部の支援、設置構想中の地域未来学科を通じた地域の魅力発信にも取り組んでいきたい」と語っていた。


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