北央信用組合(本店・札幌市中央区)は、6月28日(月)の総代会後の理事会で林伸幸理事長(67)が退任し、渡辺欣也専務理事(61)が理事長に昇格する。林理事長は、「後進に経営を委ねる」として交代を決めた。(写真は、6月28日に理事長に就任する渡辺欣也氏=北央信組提供)
林氏は、2016年6月に理事長に就任。17年には全国8信組と日本政策金融公庫(本店・東京都千代田区)との間で農業ファンドを設立したほか、札幌中央信用組合(同・札幌市中央区)、空知商工信用組合(同・美唄市)と包括連携協定を締結するなどしてきた。今年6月で就任5年となることから20年度中に退任を決意、渡辺氏に経営を託すことにした。
渡辺氏は、1959年8月生まれ。83年3月札幌大学卒業、同年4月専和信組(現北央信組)入組。2001年5月円山支店長、04年4月元町支店長、06年10月事務部次長、08年3月事務部長、11年6月常勤理事、13年6月常務理事、16年6月専務理事。
北央信組の20年9月末の預金量は、2121憶8700万円、貸出量1357億9200万円。貸出先は不動産業が520億1600万円で全体の38・3%(うち不動産賃貸業は441億9500万円、全体の32・5%)を占め、建設業の157憶9400万円(全体の11・6%)、卸売業・小売業の133憶4300万円(全体の9・8%)と続いている。
退任する林氏は、16年6月に一般社団法人北海道信用組合協会の会長に就任、前任者の残期間1年を務めた後、2期4年計5年間会長職を務めた。なお、林氏は北央信組を離れて新たな活動をするという。