北海道銀行(本店・札幌市中央区)は、士別市の農業法人「合同会社OMEGAファーマーズ」に出資するとともに代表社員を派遣、農業経営の企業化と6次産業化を支援する。(写真は、道銀によるOMEGAファーマーズへの出資発表。中央が笹原晶博頭取=道銀提供)

「OMEGAファーマーズ」は、健康食品ブームになっている植物油の脂肪酸、オメガ3、オメガ9などを製油、販売することを目的に、2019年5月31日に設立された合同会社。所在地は士別市の小学校統合で廃校になった武徳小学校(武徳町44線東7号)。使われなくなったこの小学校の体育館に搾油機を設置、合同会社の構成員8人(三好農場、大西農場、オレンジファームなど)の農場で生産する亜麻、えごま、菜種(今年度は250ha作付)を持ち寄って搾油、販売する6次産業化に取り組む。出資金は3195万円で、道銀は150万円を7月18日に出資した。

 道銀が踏み込んだ支援をすることにしたのは、農業経営の企業化を促すため。北海道農業は、国内の食糧基地として重要な役割を果たしているが担い手不足が深刻化している地域もあり、耕作放棄地の増加も懸念されている。

 笹原晶博頭取は、「こうした課題解決に求められるのはマネジメントや経営資源の集中による農業経営の企業化。今回、出資と代表社員派遣を通じて経営サポートを行い、新たなビジネスモデルを構築することで担い手対策や地方創生に繋がることを目指す」としている。構成員8人の持つ販路と道銀のネットワークを活用して新たな商流を開拓する。代表社員には道銀の中島英利氏が就任した。

 道銀と士別市は地方創生に関する包括連携協定を締結しており、廃校となった武徳小学校の利用に関して市の特定遊休財産活用の承認も得て設備撤去などのサポートも受けている。


3人の方が「この記事が参考になった」と言っています。