公益財団法人北洋銀行中小企業新技術研究助成基金(愛称・北洋銀行ドリーム基金)は13日、札幌市中央区のホテルオークラ札幌で2018年度助成金の贈呈式を行った。(写真は、助成金贈呈式。左から石井純二理事長、白石ゴム製作所・千葉武雄代表取締役)
北洋ドリーム基金は、旧札幌銀行が1989年に始めた取り組みで、道内産業の振興と企業の育成を通じて道内経済の発展と産業構造の変革に寄与することを目的にしている。
18年度は36社の応募があり、大学教授や試験研究機関関係者で構成される技術審査委員会(委員長・西岡純二ノーステック財団専務理事)が、技術力や社会貢献度、実現可能性などを審査して10社に決定した。
基金理事長を務める北洋銀の石井純二会長から10社の代表者に記念の盾と助成金100万円の目録がそれぞれ手渡された。石井理事長は、「北洋銀は融資のほか、助成や出資で製造業の発展に繋がる取り組みに今後も取り組んでいく」と述べた。ドリーム基金の助成は今年が30回目で、助成先は累計161件、助成金総額は1億6100万円になった。
18年度助成先とテーマは次の通り。(50音順)
■インターステラテクノロジズ(広尾郡大樹町)『民生品を活用した低価格人工衛星軌道投入用小型ロケットの開発』
■植松電機(赤平市)『高度100mまで1㎏の荷物を運ぶ簡易ロケット打ち上げシステムの開発』
■太田精機(空知郡奈井江町)『獣害撃退装置における広域的効果を狙ったセンシングシステム及び通信システムの開発』
■札幌ボデー工業(札幌市西区)『ドライバーに配慮した宅配用軽自動車の開発』
■白石ゴム製作所(札幌市白石区)『テロ等重要警備に適応する寒地型簡易車両侵入阻止柵の開発』
■大宝電子(札幌市中央区)『医療用X線用被曝線量計のシステム製品の開発』
■Diekraft(苫小牧市)『アタッチメント型路面乾燥機の開発』
■ハイテックシステム(恵庭市)『IoTクラウドプラットフォームの事例研究』
■Plum Science(札幌市中央区)『曲面を持った導波路に基づいた傘型の均一な光強度LED照明の開発』
■北海道ワイン(小樽市)『ワイン製造残渣を利用した新規機能性素材の研究開発』