北洋銀行(本店・札幌市中央区)は、創立100周年事業として夕張市で植樹を実施することを決め、27日夕張市役所で鈴木直道市長と協定調印式を行った。「ほっくーの森」と名付けて北洋銀の役職員、家族が10月下旬に植樹する。(写真は協定書の調印式。左から順に鈴木直道市長、石井純二頭取、佐々木誠也空知総合振興局長=北洋銀提供)
北洋銀は、今年8月20日に創立100周年を迎え、預金者や取引先などを対象に札幌交響楽団のコンサート無料招待などを全道各地で実施してきた。今回、記念事業の一環として夕張市で植樹を行うことにした。
自然環境保護を目的にした道の施策、「ほっかいどう企業の森林づくり」制度を活用するもので、夕張市が地方版総合戦略で掲げる地域産業資源創出事業にも合致する取り組み。
協定の期間は、2017年9月27日から22年12月31日までで、夕張市日吉16-1の市有地0・5haが対象地域として「ほっくーの森」と命名される。植樹祭は、10月21日午前10時30分から同地で行われ、キハダ750本を同行役職員とその家族が植える。
協定の調印を終えた後、北洋銀の石井純二頭取は、「今回植樹するキハダは薬木として注目されているが、ほとんどを中国からの輸入に依存している。国内産の需要が高まっており、夕張市が『キハダ』生産地として地域産業の創出に繋がることを期待している」と話した。
鈴木市長は、「財政破綻から10年が経過し、今年は再出発の年。夕張メロンに次ぐ新たな地域産業として日本一の薬木生産地を目指している。今回の植樹は、夕張市の地方創生に資する取り組みで、北洋銀、空知総合振興局に感謝したい」と答えていた。