札幌信用金庫(本店・札幌市中央区)は14日、札幌グランドホテルで新本店落成記念祝賀会を開催した。辻泰弘・道副知事や秋元克広・札幌市長をはじめ金融関係者、総代、会員、取引先など約400人が出席して新本店ビルの竣工を祝った。(写真は、鏡開きの後、祝杯の音頭を取る田邊光雄・信金中金理事長=中央)
冒頭、挨拶に立った札信金の吉本淳一会長は、「3年前の平成25年6月に“アワーズしんきんバンク”本店の実現をコンセプトに、会員・お客様良し、地域社会良し、役職員・家族良しの三方良しに環境良しを加えた四方良しを実現すべく開発に着手した工事が完成。道内最大の商店街である四番街地区の賑わいのまちづくりに貢献できるものと確信している」と述べたうえで、「新本店ビルは平成30年1月に北海信用金庫、小樽信用金庫との3金庫合併によって北の大地北海道に初めて誕生する預金量1兆円を超える信用金庫の本店、本部ビルとなる。まさにそれに相応しい建物で今後も地域経済活性化、地方創生に全力を尽くす」と力を込めた。
(写真は、挨拶する札信金吉本淳一会長)
続いて来賓祝辞として辻副知事が、「道内の起業家を育て、道外から起業家を呼び込んで地域経済の大きな応援役、バックアップ役になっていただきたい」と話した。
秋元札幌市長は、札幌市の広報誌「広報さっぽろ」の裏表紙に昭和35年から札信金が広告を出稿していることに触れたうえで、「札信金は大正10年に創立されたが、札幌が市になったのはその翌年。まさに市の歴史と歩みを同じくしているのが札信金だ」と語った。
齋藤修・北海道財務局長は、「ひまわりは札信金のイメージフラワーだそうですが、ひまわりのように明るく地域を引き立てる活動をしていただければと思う」と挨拶。
杉本芳浩・日本銀行札幌支店長は、「新本店ビルは、新しい時代の都市型信用金庫の本店、本部に相応しい建物だと感じる。平成30年には道内初の1兆円金庫が誕生し、5年後には100周年を迎えられるので今後も地域とともに発展して欲しい」と述べた。
最後に、大前孝治・一般社団法人全国信用金庫協会会長(城北信用金庫会長)が、「2年ほど前、工事が始まったころに一度現場を見たが、スケールの大きさに驚いた。今回完成した新本店ビルを見て壮大な出来栄えに感嘆している。洗練された透明感あふれる外観がまさに地域のシンボルに相応しい存在感を漂わせている」と語った。続けて、「新本店ビル完成を契機に、“仕事を通じて幸せを”という身近で崇高な経営理念を貫徹されるとともに、2年後の3金庫合併による預金量1兆円金庫の誕生、5年後の創立100周年に向けて地域との絆を大切にして一層の飛躍を願う」と締めくくった。
祝電披露に続いて関係者18人が登壇して鏡開きが行われた。田邊光雄・信金中央金庫理事長が「人と環境に配慮された設計になっており中心市街地のランドマークになるでしょう」と述べて祝杯の音頭を取ったのち歓談に入った。
(写真は、祝辞を述べる大前孝治・全国信金協会会長)
(前座で落語を披露した立川談春(実父が泊村出身)=左端も参加して行われた鏡開き)