北洋銀行(本店・札幌市中央区)と札幌信用金庫(同・同)が相次いで顧客に警備会社の見守りサービスを紹介する業務を始める。北洋銀はセコム、札信金はALSOKへの紹介でいずれも契約時の事務手数料を金融機関負担により無料になる特典がある。IMG_9623(写真は、札信金が本店ビル建て替えのため一時入居している新大通ビルディング)

 高齢者の見守りサービスでは、コープさっぽろの宅配トドックを利用したサービスが全道で進んでいる。道内自治体と提携して緊急時対応の取り決めも行い、組織化されたセーフティネットとも言えるもの。ただ、宅配利用者のみの対応で広がりが限られている。

 金融機関は、多数の預金者・利用者を擁するものの、これまで個人顧客向けにこうした見守りに付随するサービスを行ってこなかった。
 北洋銀は来年1月12日から同行の口座で年金を受け取っている顧客向けにセコムの後継者向け緊急時対応サービス「マイドクタープラス」の紹介サービスを実施する。
 札信金は12月21日から取引している顧客全員を対象にALSOK(綜合警備保障)見守りサービス「まもるっく」の紹介サービスを始めた。

 北洋銀は契約時手数料5000円(税別)を無料とし、札信金も契約時の事務手数料4500円(税別)を無料にする。両警備会社の見守りサービスは、契約者に専用端末が貸与され緊急時に警備会社に通報したり転倒による事故を感知して自動的に警備会社に通報できるなどほぼ共通している。
 また、GPS機能を利用して現在地を確認でき、事前登録した相手と通話することも可能。

 北洋銀は高齢者の紹介が中心で、札信金は子どもの見守りまでを含めている。実際に契約して以降の月額料金や通話料などは契約者の負担になる。
 北洋銀は「道内に拠点を置く金融機関では先駆的な取扱い」、札信金も「本サービスの金融機関による取扱いは道内で初」としている。
※2016年1月7日記事中の誤記修正


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