北洋銀がハワイの銀行と提携  日系二世が設立した「セントラルパシフィックバンク」と食・観光で協力

金融

 北洋銀行(本店・札幌市中央区)と米国ハワイ州に本拠を置くセントラルパシフィックバンク(ホノルル市)は21日、札幌市内の北洋大通センター4階セミナーホールで業務協力協定を締結した。北洋銀の石井純二頭取とセントラルパシフィックバンク(以下・セントラルバンク)のジョン・ディーン会長が覚書に調印、観光や食の分野での情報交換や双方の企業進出をサポートする。北洋銀が米国の銀行と提携するのは初めてでセントラルバンクが海外の銀行と提携するのは初となる。IMG_7450(写真は、業務提携の調印を終えた石井純二頭取=右とジョン・ディーン会長)

 今回の提携のきっかけとなったのは、帯広市とハワイ州の民間地域交流。これまでにハワイの食品展示会に帯広の特物産を紹介したりハワイ大学と帯広畜産大学の交流などが実施されており、両地域の関係は密接。その中でセントラルバンクのクリス取締役と十勝毎日新聞・林光繁会長の親交が深まり、林会長の提案によって北洋銀とセントラルバンクの業務提携が実現した。
 
 セントラルバンクは、1952年に日系二世や日系ビジネスリーダーが作った銀行で日系人の小規模事業者向け資金需要に応えるのが目的だった。設立当初は住友銀行(現三井住友銀行)がサポートした。現在は、預金量5791億円(1ドル120円換算)でハワイ4位。ハワイ州に36の店舗を持ち地域密着型の金融機関として富裕層取引も多い。
 
 覚書調印にあたり、石井頭取は、「ハワイは自然環境に恵まれた世界的なリゾート地。飲食を中心としたサービス業は道内企業の参入の可能性が高い。札幌とは直行便も就航しており、提携によってハワイと北海道がともに発展し北海道の企業がハワイ、ひいてはアメリカ本土との交流を行えるようにビジネス面のサポートを行っていきたい」と挨拶した。
 セントラルバンクのジョン・ディーン会長は、「この提携は当銀行の設立時に戻る意義がある。当行は地域社会に貢献し魅力のある仕事場を従業員に提供するなどしっかりした企業価値観を持っている。チームワーク、信頼、誠実、最高のサービスは企業文化として根付いており、北洋銀の提携を強い実践的な関係にしていきたい」と話した。
IMG_7440(写真は、覚書に調印する石井頭取とジョン・ディーン会長)
 
 調印式に来賓として出席したジョエレン・ゴーグ在札幌米国総領事館首席領事は、「両地域にとって観光は重要な共通点。2010年に新千歳とホノルルの直行便運航が始まり、アクセスの良さから交流が活発化しており、両行の協力を通して北海道とハワイ、さらに日米間のビジネス交流が発展することを祈念する」と述べた。道の山根康徳経済部長、札幌市の荒井功経済局長、札幌商工会議所鈴木伸明国際・観光部長のほか提携の仲人役を務めた林会長も出席した。
 覚書の調印後には記念品の交換が行われ、北洋銀からは北海道出身画家、本間武男氏の富良野ラベンダー畑を描いたシルクスクリーン版画、セントラルバンクからはハワイでしか育たない特産のコアの木を使ったボールが贈られた。
IMG_7468(写真は、ジョン・ディーン会長から贈られたコアの木のボールを持つ石井頭取)

関連記事

SUPPORTER

SUPPORTER