IMG_6660 北洋銀行(本店・札幌市中央区)は4月1日付で役員異動を実施したが、今回の役員人事で目立ったのが広報課長経験者の積極登用だ。歴代広報課長の多くが昇進や新任執行役員に就任しており、「広報」は北洋銀の出世コースの登竜門になっていると言えそうだ。(写真は、北洋銀行本店がある北洋大通センター)

 4月1日付役員人事の該当者で広報課長を経験したのは近江秀彦氏、澤井育雄氏、田中修氏の3人。近江氏は旧拓銀出身で取締役本店営業部本店長から常務に昇進、法人推進本部副本部長に就いた。澤井氏は、旧北洋出身で執行役員釧路中央支店長から常務執行役員東京支店長に昇進、田中氏も旧北洋出身で執行役員資産運用推進部長に昇格した。今回の役員異動では動かなかったが旧北洋出身の荒井覚常務も広報課長経験者だ。
 
 今回の役員異動を北洋OBは「適材適所、攻守のバランス人事」だと言う。4月1日で就任丸3年を迎えた石井純二頭取は、公的資金返済を終え2年後の創立100周年に向けて実力布陣で臨む体制を整えたと言えそう。
 
 出色なのは執行役員から常務執行役員に1年強で昇進し釧路中央支店長から東京支店長に異動した澤井氏。石井頭取は今年6月から2年間、第二地銀協会長に就くため東京での仕事量が多くなるが、澤井氏は裏方として石井氏を支える役目を負う。
 広報課長経験者が昇進昇格していることについて、さる北洋OBは、「対外的な折衝能力が評価されているのだろう」と分析している。


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