道と北洋銀行がスポーツ応援連携で覚書、子どもと障がい児者のスポーツ振興に助成

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 道と北洋銀行(本店・札幌市中央区)は16日、スポーツ王国北海道の基盤づくりに向けた裾野拡大の一環として「子どもと障がい児者のスポーツ応援連携」の覚書を取り交わした。2008年8月に締結した包括連携協定に基づく協働事業のひとつとして取り組むもので、20年の東京オリンピック、パラリンピック開催や札幌市が誘致表明した26年の冬季五輪に向けて道内のスポーツ振興を活発にする狙いがある。IMG_2518(写真は、覚書を締結した高橋はるみ知事=左と石井純二頭取)

 スポーツ応援連携は、公益財団法人北海道体育協会と協力、同協会が子どものスポーツ体験教室を道内各市町村で開催することへの助成と公益財団法人北海道障害者スポーツ振興協会と協力、障がい児者のスポーツ活動団体へ助成する2本柱からなる。15年度から助成を開始、子どもスポーツ支援には1地区10万円で年間10地区100万円、障がい児者スポーツへの支援にも1件10万円で年間10団体100万円をそれぞれ助成する。

  16日午後、道庁で覚書への調印を終えた後、高橋はるみ知事は、「08年に北洋銀行と食、観光、ものづくりなどの支援で連携協定結んだが、今回、スポーツ分野での連携強化を図る目的で、こちらから話を持ちかけて快く引き受けてもらった。20年に東京オリンピック、パラリンピックが開催され、札幌市も冬季五輪誘致に名乗りを挙げており、将来を担う子どもたちや障がいのある方たちのスポーツ振興に時宜を得た連携事業」と述べた。

 また、石井純二頭取は、「道がスポーツの取り組みで連携協定を結ぶのは当行が初めて。特定のチームだけではなくスポーツ王国北海道の裾野拡大に向けた取り組みの意義は大きい。子どもたちのスポーツ体験で体力向上を図ってもらうとともに地域活性化にも期待したい」と語っていた。

 北洋銀は道内174の本支店を通じてスポーツ教室開催の告知などを図っていく。障がい児者のスポーツ振興は競技人口の少ないブラインドサッカー、ボッチャ、車いすカーリングなどの競技団体に助成して裾野を広げたいとしている。

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