女性経営者や管理職を支援・応援する目的で北洋銀行(本店・札幌市)が設立した「北洋女性ビジネスセミナー」の2回目の会合が26日、JRタワーホテル日航札幌で開かれた。慶応大大学院特任教授の林美香子氏が『女性が活躍するアグリビジネス』と題して講演、昼食を挟んでグループディスカッションを行うなど会員相互のネットワーク作りを後押しした。22人の会員が出席した。(写真は、講演する林美香子慶大大学院特任教授)
北洋女性ビジネスセミナーは、今年6月に約30人の会員で設立され1回目の会合は7月19日に開催、今回は2回目。北洋銀の石井純二頭取は冒頭に挨拶、「当行は女性が活躍できる場の拡大を経営課題として真剣に取り組んでいる。政府の女性登用数値目標があるからではなく、多様な人材の能力を活かすダイバーシティ経営には欠かせないからだ。このセミナーで会員同士の人的ネットワークを広げていただき、女性が活躍する社会の発信の場として育てていきたい」と語った。
続いて林特任教授が講演。林氏は北大農学部卒業後にSTVアナウンサーを経てフリーになり、現在は食と農、農村と都市の共生などを研究テーマに北大大学院農学研究院客員教授、慶応大大学院システムデザインマネジメント研究科特任教授を務めている。
林氏は、ニセコ・ミルク工房や新篠津の大塚ファーム、別海の押目ファーム、江別の杉本農産など道内各地域で展開されているアグリビジネスの具体例を紹介、「成功の要因は良いアドバイザーとの出会いや上手な情報発信が大きい。食と健康、温泉、工芸など他分野との連携が大事だ」と述べた。
昼食会には、髙橋はるみ知事も参加、セミナー会員の女性経営者らと懇談した。その後、グループに分かれて女性経営者の強みや弱み、悩み、若手社員や中堅の育成、事業継承、後継者育成などを論点にしたディスカッションを行い踏み込んだ議論が展開された。
(写真は、昼食会を前に髙橋はるみ知事を囲んで出席者全員で集合写真も撮影された)