砂川市発祥で市内に「みんなの工場」(豊沼54-1、市立江陽小学校跡地)を有するシロ(本社・東京都港区)は2026年4月10日、「みんなの工場」を会場にして「砂川パークホテル」のリニューアルについて、市民向け説明会を開催した。
(写真は、「PARK SHIRO」の外観イメージ=シロ提供)
(写真は、リニューアル説明会の様子)
この日、雨模様の中、18時半に始まった説明会は、ガラス越しに製造工程が見える中で行われ、飯澤明彦砂川市長や市議会議員、市民ら約100人が集まった。シロは、1986年9月3日に開業した「砂川パークホテル」を2022年6月に承継、完全子会社にして運営してきたが、リニューアル工事を行うため、2025年10月で全館休業。それに先立つ、同年4月には、地域説明会を開催しており、今回は、さらに詳細な中身について、福永敬弘代表取締役が説明した。
名称は「PARK SHIRO」として、市民に親しまれた「パーク」の名前を踏襲、宿泊施設「みんなのホテル」とサービス付き高齢者向け住宅「みんなのおうち」で構成する。ホテル内には温浴施設やレストラン、多目的ホールのほか、SHIROブランドで初となるセカンドハンドをテーマにしたショップも導入する。ロビーを吹き抜け構造にして明るい空間に変え、宴会場は、多目的ホールとして宿泊者以外も自由に使え、イベントや宴会もできるようにする。
温浴施設を新たに設置して、セルフロウリュウ付きサウナも設ける。SHIROのアメニティのほか、湯船には、スキンケア製品に使われている素材をまるごと生かしたバスパック入りの湯を提供する。宿泊者以外にも開放、価格は2000円台を想定し、市民割の導入も検討する。全席38席の「SHIRO RESTAURANT」、「PARK SHIRO」へのリニューアルで発生する建築端材や期間限定品の製造工程で残ったボトル、キャップなどを店頭に並べる「SHIRO SHOP『SECONDHAND HOUSE by SHIRO』」も設ける。客室は5タイプ19室、ペット宿泊も一部可能にする。広さは15・51~28・72㎡、宿泊費は1人2万円から。
「みんなのホテル」に廊下で繋がるサービス付き高齢者向け住宅「みんなのおうち」は、当初の平屋から2階建てに変更。建屋内には「駄菓子屋シロ」を併設、居住者が、地域の子どもたちと触れ合える環境をつくる。18室で自立から要介護2まで、広さは19・44~22・68㎡、費用は入居時36万円~、月額は18万円~。リニューアルの総事業費は、第1回説明会の時は20億円としていたが、建築費の高騰などもあって37億円と1・8倍になる。
既に2025年6月から「みんなのおうち」、同年10月から「みんなのホテル」のリニューアル工事に入っている。設計はアリイイリエアーキテクツ一級建築士事務所(東京都中野区)、施工は石塚建設興業(本社・稚内市、札幌本社・札幌市中央区)。リニューアルの概要をまとめるにあたって、シロや工事関係者の間で、これまでに60回以上の会議を実施したという。
(写真は、説明会後の囲み取材で話す今井会長=左と福永代表取締役)
説明会では、アリイイリエアーキテクツ一級建築士事務所の有井淳生氏とシロの今井浩恵会長・ブランドプロデューサーとの対談も行われ、シロのリニューアルに向けた想いと設計者とのせめぎ合いも参加者に披露された。説明会後に行われた囲み取材で、福永代表取締役は「『みんなの工場』の建設を機に、10年間をかけて砂川の地域創生に貢献することにしており、今回はその骨子となるプロジェクト。ローカルもゲストもみんなが集う未来のカルチャー基地を目指したい」と話した。
また、今井会長は「私たちの中では一旦、10年間をひと区切りにしてまちづくりを考えようということがあるので、その10年で見た時に、今回は大きなプロジェクトになる。きょうの説明会に出席された皆さんの想いを改めて受け止め、絶対に裏切らない最終形をつくっていこうという決意を新たにした」と述べた。



































