東京本社のエレベーターコミュニケーションズが札証アンビシャス上場、小樽出身・薄田章博社長「北海道は重点エリア」

経済総合

 エレベーターやエスカレーターなど昇降機のメンテナンスとリニューアルを行っているエレベーターコミュニケーションズ(本社・東京都品川区)は、2025年4月25日、札幌証券取引所アンビシャス市場に上場した。公募価格は1700円、上場日の終値は2282円、出来高は19万9100株、売買代金は4億5913万4000円だった。(写真は、有価証券上場通知書の交付式。左から、札証・石井純二理事長、エレベーターコミュニケーションズ・薄田章博社長)
(写真は、有価証券上場通知書の交付式後の記念撮影)

 この日、札証2階会議室で、有価証券上場通知書の交付式が行われ、札証の石井純二理事長からエレベーターコミュニケーションズの薄田章博社長に、通知書と記念の木槌が贈られた。石井理事長は、「アンビシャス上場を機に、さらなる飛躍とともに積極的なIR活動の情報発信を通じて、企業価値向上を図り、道内の株主を増やされることを期待している」と挨拶した。

 薄田社長は、「エレベーターメーカーの保守管理費の高騰が、地方の観光業や事業者の経営を圧迫する中、独立系の強みを生かしてリーズナブルな価格でサービスを提供し、道内シェア10%以上を目指す。私自身、小樽出身で、北海道に多くの株主がいることから、地元企業や投資家との繋がりをさらに強化して、北海道の発展に貢献したい」と話した。 

 同社は、全国に47支店を展開、保守対応台数は1万台を超え、全メーカーへの対応が可能。一人当たりの点検台数を月平均80台に抑え、災害時を含め、迅速な対応が強み。エレベーター・エスカレーターのリニューアル需要が高まっており、独立系としては難しいとされていたエスカレーターのリニューアルも、北海道での初施工、コストは、メーカー比50%削減を実現した。現在、道内6支店を展開しているが、道北、道東エリアでも支店開設を計画している。

 2025年5月期の決算予想は、売上高40億2600万円(前期比22・3%増)、営業利益2億2900万円(同63・5%)、経常利益2億1800万円(58・6%増)、純利益1億2600万円(70・0%増)。交付式には、社員ら約30人も出席したが、全員が、「ELEVATOR COMMUNICATIONS」のネームが入ったシャツを着て、コーポレートカラーであるイエローのネクタイを着用して、交付式に臨んでいた。

関連記事

SUPPORTER

SUPPORTER