証券会員制法人札幌証券取引所は、2025年4月24日に開催された4月定例理事会で、石井純二理事長(73)の後任理事長候補に、長野実氏を選出した。同年5月22日(木)に開催される同取引所の定時会員総会で、会員証券会社の同意を得て、石井氏の辞任と長野氏の理事長就任を正式決定する。石井氏は、顧問に就任する。(写真は、札証新理事長に就任する長野実氏)
長野氏は、1959年11月生まれ、65歳。1982年3月早稲田大学商学部卒業、同年4月北海道拓殖銀行入行。1998年11月北洋銀行入行、2012年6月執行役員旭川中央支店長、2015年6月取締役本店長、2017年6月常務取締役、2019年6月代表取締役副頭取、2024年6月北海道二十一世紀総合研究所取締役会長(現任)。公職は、2022年5月一般社団法人札幌観光協会会長、同年同月北海道経済連合会副副会長(いずれも2024年5月退任)。
北洋銀行頭取、会長を務めた石井氏は、2024年5月に札証理事長に就任したが、体調不良で任期2年を残して退くことになる。北海道、札幌市がGX(グリーントランスフォーメーション)に絡む国家戦略特区に指定され、札証は、GX投資のプラットフォームとして石井理事長の下、体制整備に取り組んでいた。長野氏は、顧問に就く石井氏のサポートを受けて、この路線を継続発展させる。