焼き肉のたれやジンギスカンのたれを製造販売している、ソラチ(本社・芦別市)が展開している「十勝豚丼いっぴん」が、千歳市北信濃867-1に、2024年11月11日11時にオープンする。千歳市には、初出店となる。(写真は、2024年11月11日11時にオープンする「十勝豚丼いっぴん千歳店」)
ソラチは、ベル食品(本社・札幌市西区)と並ぶ老舗たれメーカー。ソラチ(当時は空知ラムネ・空知農産化学研究所)の創業者は、北海道大学大学院で農産物加工の研究を行っていたことがある。当時、共同研究者の一人が、ジンギスカンのたれを考案、商品化するために設立したのがベル食品。一方、創業者はソラチを設立、ラムネの生産や玉ねぎ、りんごなど地元産野菜や果物の加工を行っていた。
その後、余った野菜などを有効利用するため、たれに入れて熟成させてみたところ、甘くてコクや深みのあるたれになったことから、1960年頃からたれの製造販売を開始。以降は、さまざまな用途向けにたれの商品化を加速、現在は、ベル食品とともに地場のたれメーカーとして双璧をなしている。
ソラチが、自社のたれをベースに、「十勝豚丼いっぴん」の店舗展開を開始したのは2000年、「帯広本店」(帯広市)をオープンさせてから。同店のたれは、ゆっくりと低温熟成処理して深い味わいに仕上げており、道産豚を主原料にした国産の豚本ロースを備長炭の炭火で焼くことによって、たれの香りにも旨さを感じることができるようにしている。
「十勝豚丼いっぴん」は現在、「帯広本店」のほか、札幌市内に6店舗を展開。今回、千歳市の大型商業施設「ランドブレイン千歳モール」内の複合棟(フィットネスジム「GYM CITY」千歳店、コインランドリー「24 LAUNDRY46」と併設)に出店することになった。同モールには、帯広に本社があるスーパー「ダイイチ」の「千歳店」もオープンしており、十勝カラーの飲食・物販がコンビを組むことになる。