小樽洋菓子舗ルタオが歴史的建造物「旧運河プラザ」に大型店、総面積520坪で2024年10月開業

経済総合

 東京証券取引所プライム上場、寿スピリッツ(本社・鳥取県米子市)のグループ会社ケイシイシイ(同・千歳市)は、小樽の歴史的建造物「旧小樽倉庫南側(旧運河プラザ)」(小樽市色内2丁目)に、小樽洋菓子舗ルタオの大型店舗を2024年10月に開業する。(画像は、旧運河プラザ)

「旧小樽倉庫」は、北前船船主で、加賀橋立の西谷庄八と西出孫左衛門により、埋め立て整備されたばかりの小樽港南浜に建てられた木骨石造倉庫。完成は、明治27年(1894年)。寄棟の瓦屋根に鯱(しゃち)を乗せた和洋折衷のデザインで、煉瓦造の事務所を中心に、左右対称に倉庫が展開され、優雅な美しさが特徴。1985年7月に小樽市指定歴史的建造物に指定され、北側は市博物館、南側は運河プラザとして親しまれてきた。

 運河プラザは、一般社団法人小樽観光協会が指定管理者になって、運営・管理をしてきたが、同協会は2024年3月、小樽港第3号埠頭付近に新たに「小樽国際インフォメーションセンター」(小樽市港町5)をオープンさせたことに伴い、運河プラザの管理業務を同年3月末で終了した。市は、新たな貸し付け業者を募るため公募型プロポーザルを実施、応募3者の中から、530点の最高得点を獲得したケイシイシイを2024年7月8日付で優先候補者に選定した。

 ケイシイシイは、同年8月1日付で市と賃貸借契約を締結、10月1日に小樽洋菓子舗ルタオの大型店舗「ルタオ運河店」(仮称)を開業する。同社は、一番庫をテイクアウト・バースペース、二番庫を物販スペース、三番庫をカフェ・レストランスペース、中庭をイベントスペース、前庭をフリースペースとして活用する。床面積は合計約523坪(1726㎡)。貸付期間は、2029年3月31日まで。

 小樽洋菓子舗ルタオは、小樽市堺町に1998年6月1日に開業、2024年7月現在で、小樽市内6店舗、札幌市内1店舗、千歳市内3店舗を展開している。メイン商品はチーズケーキ「ドゥーブルフロマージュ」。ケイシイシイの2024年3月期の売上高は前期比27・9%増の180億5300万円、営業利益は同80・7%増の38億1900万円だった。

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