アインHD、フランフランを500億円でM&A

経済総合

 アインホールディングス(HD、本社・札幌市白石区)は2024年7月3日、Francfranc(同・東京都港区、以下フランフラン)の全株式を取得、子会社化すると発表した。取得額は約500億円。(写真は、アインHD本社)

 フランフランは、1990年7月の創業以来、20代~30代の女性など幅広い層をターゲットとした主力ブランド「Francfranc」を中心に、インテリア・雑貨小売販売事業を展開。国内152店舗、海外9店舗で、ECを通じて、都会的で洗練されたライフスタイル提案を実践している。

 一方、アインHD子会社のアインファーマシーズ(本社・札幌市白石区)は、リテール事業として「アインズ&トルぺ」を展開。両ブランドは、出店エリアや顧客層、さらに商品などの価値観が似通っているなど相互に補完関係がある。このため、アインHDがフランフランを子会社化、それぞれのブランドが持つ強みを生かしてシナジー効果を発揮することにした。

 具体的には、①互いのプライベート商品をそれぞれの店舗に揃えて、顧客に幅広い商品選択肢を提示して顧客満足度および顧客単価向上を図るクロスマーチャンダイジング②大規模面積の物件への共同出店や出店形態のバリエーション拡大など戦略的店舗展開③商品開発ノウハウを共有して顧客満足度の高い商品開発を行い、顧客サービスの向上を実現するーーなどを進めていく考え。

 フランフランの2023年8月期の売上高は394億8400万円、営業利益は25億6800万円。株主は、FF投資事業有限責任組合59・63%、BLUE WEDGE25・47%、セブン&アイ・ホールディングス14・90%。株式取得日は2024年8月20日。なお、「アインズ&トルペ」や「アインズ」などアインHDのリテール事業は、2024年4月期で売上高311億1100万円、営業利益30億5400万円。

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